「AgriBus-GMiniR」を使って、RTK測位による農作業の効率化を実現された十勝の坂東農場様の実例です。
圃場場所:北海道河西郡芽室町
作体:畑作・野菜
経営体:家族経営
オペレーター人数:最大3名
使用機器:GMiniR & Dorogger
使用補正:RTK(Ntrip CasterはRTK2GOを使用)
機器導入契機(導入年):2019年秋の耕起作業から。
以前よりDGPS/DGNSS補正でのガイダンスを利用していたのですが、作業の基準線が毎回ずれてしまうのが不満で、より高精度でずれない基準線を求めてRTK補正に切換えた。
使用状況:
手動操舵にて、整地や施肥作業を中心に使用。豆類の播種作業時にMF135+タバタプランタ(GNSSアンテナは作業機側)でも使用。
黄丸内がGPS/GNSSアンテナです。基本的にはルーフに設置します
「AgriBus-NAVI友の会」などで情報収集し、アンテナの取り付け位置や正確な機体高の入力など、安定して使用するために色々と試行錯誤。現在は機体の中心にアンテナを設置し、設定上の機体高は「0」にすることにより、ジャイロ等の影響を受けにくい状態で使用している。手動操舵なので自分の感覚を主体にしての作業になりますが、狙った通り比較的正確性の高い作業ができたと思える。
導入コストが安価なので費用対効果は高いと実感しています。
使用のメリット
通常、隣接した畦を目安にした往復方式の作業を主体に行っていたが、RTKの利用を契機に作業畦を4本飛ばす方式で行うようにした。当然、作業時間が大幅に短縮できたと共に疲労や身体的負担が軽減できた。農繁期は肘の腱鞘炎に悩まされる状態だったが、導入後は大分楽になった。
ガイダンス導入前は、早朝の朝靄や夕暮れ以降の視界があまり良くない時の作業には気をつかい、実際に圃場の反対側で懐中電灯を点けてもらって目印にしてもらったことがあった。しかし、RTKガイダンス利用後は大分楽になった。
従来、植え付けや播種などの作業の時は、遠方を見ながら行っていたが、RTKガイダンスのおかげで比較的トラクターに近いところを見ていられるようになった。また、従来の夜間作業時は遠方を見るために作業等の光量を強くしていたが、RTKガイダンスによりトラクター周辺だけ見えていれば作業ができるので作業灯を減光したものに交換した。
おかげで目にやさしい夜間作業ができるようになった。これもRTK導入の副産物だと考えている。
来シーズンの利用計画
昨年、 複数台2台を行ったが、来シーズンは機器も増やして 3台での運用を行ってみる。
要望事項
NMEA出力と作業機メーカー各社のコントローラーとの連携!(笑)
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坂東農場様、実例のご紹介をありがとうございました。
・4本飛ばしで無駄な動きが減り、作業効率がアップ、負担軽減
・早朝や夕方など、視界が良くないときにも作業可能
・遠方でなく、作業機近くを見て運転できるようになり、眼に優しい
・作業履歴データで、進捗把握ができた
など、作業効率だけでない、思わぬ効果もあったとのこと。
このように、「AgriBus-GMiniR」をご利用になれば、簡単にRTK測位ができ、作業の効率化・負担軽減・作業把握が可能です。
是非、ご利用ください!